LINEヤフーがサービス連携開始を見直し
LINEヤフーが、通信アプリ「LINE」とスマートフォン決済「PayPay」を組み合わせた新サービスの開始予定を変更する。2026年夏の提供を目指していたが、利用者情報の保護を含めた安全面の確認作業が続いているため、連携開始を延期する方針となった。
延期後の具体的な日程は9月2日時点で決まっていない。両サービスを結び付ける機能はLINEの新たな取り組みとして準備されてきたが、安全性を確認する作業を優先する形で当初の日程を見送る。
利用者情報の安全管理を改めて慎重に点検する動き
延期の背景には、LINE側で利用者情報の取り扱いなどについて確認を続けていることがある。LINEとPayPayを連携させれば、通信サービスと決済サービスをまたいで機能を利用することになるため、提供開始に向けた安全面の確認が進められている。
今回の計画では、LINEのトーク画面を利用しながらPayPay残高を送ることができるようになる。複数人の支払いを分ける割り勘機能も予定されており、LINEを利用する場面からPayPayのサービスにつなげる仕組みとなる。こうした機能の提供を前に、情報保護に関する確認に時間をかけている。
総務省の行政指導受け再発防止対応を継続する姿勢
LINEヤフーは2026年7月末、利用者情報の管理を巡って総務省から厳重注意を受けている。同社の提携先である別の企業が、ゲームアプリの利用者に関する情報を許可なく外部へ漏洩させたことを受けた行政指導だった。
総務省は文書で、情報を取り扱う際に講じる安全管理措置について見直すようLINEヤフーに求めた。さらに、同様の問題を繰り返さないために実施する対策について、定期的な報告を行うことも要請した。同社はこうした行政指導を受け、情報管理に関する対応を進めている。
PayPayとの新機能にも安全確認の考え方を反映
LINEヤフーは総務省による行政指導の内容も踏まえ、PayPayとの連携サービスについて安全確認を慎重に進めている。新機能ではLINE上からPayPay残高を扱うことになるため、利用開始前の確認を継続している。
LINEは誕生から15周年を迎え、今回のPayPay連携は新機能の一つとして利用者から注目されていた。ポイントに関する取り組みなどとともに、新たなサービス展開として予定されていた。一方で、当初想定していた夏の開始時期よりも安全確認を優先する対応となった。
開始時期定まらず情報保護を優先して準備を進める
LINEとPayPayの連携が実現すれば、利用者はトーク画面を通じて残高の送付や割り勘などを行えるようになる予定だ。ただし、現段階ではサービスをいつ提供できるかについて明確な日程は示されていない。
LINEヤフーは情報管理を巡る行政指導を踏まえながら、安全性に関する確認を続けている。予定していた新機能の提供時期を先送りし、利用者情報の保護に必要な対応を進める形となる。具体的な開始時期については、安全確認を経た後の判断となる。