パスポートのオンライン申請機能を同日に刷新
デジタル庁は8月25日、新しい「マイナアプリ」の提供と合わせ、マイナポータルから利用できるパスポートのオンライン申請機能を改良した。スマートフォンを活用した手続きを広げる取り組みの一環で、申請時の操作や利用できるマイナンバーカードの形態を見直した。
パスポートをオンラインで申し込む場合、基本的に窓口へ出向くのは受け取り時の1回で済む。申請段階をオンラインで進められる仕組みに、新たなスマートフォン対応が加わった。
iPhone内のマイナンバーカードで申請可能に
今回の変更では、米アップルのiPhoneに登録したマイナンバーカードを利用して、パスポートをオンライン申請できるようになった。物理的なカードだけに依存しない申請方法が利用可能となり、対応するiPhoneから手続きを進められる。
米グーグルのOSを搭載するAndroid端末についても対応する方針が示されている。ただし、開始時期についてデジタル庁は明らかにしておらず、「順次対応」としている。
子供や国外転出者の申請手続きも見直し
パスポート関連では、端末対応だけでなく申請方法そのものにも改善が加えられた。親が子供に代わって申請する際の手続きが簡素化され、家族に関するオンライン申請を進めやすくなった。
また、すでに国外へ転出している人の申請にも対応する。利用者の状況に応じた機能を広げることで、オンライン上で処理できるパスポート手続きの範囲を拡大した。
新アプリで認証と行政サービスへの接続を一本化
同日から提供されたマイナアプリは、従来のマイナポータルアプリとデジタル認証アプリが担っていた機能を統合したものだ。マイナンバーカードを使った本人確認と行政サービスへのアクセスを同じアプリ内で行えるようにした。
利用者はカード情報を読み込んで暗証番号を設定することで、対象となる手続きをスマートフォン上で進められる。すでにマイナポータルアプリを利用している場合は、更新によって新アプリへ切り替わるため、新規に導入する必要はない。
スマホを軸にオンライン行政手続きの利用範囲拡大
新アプリの開始とパスポート申請機能の刷新は、マイナンバーカードを使った手続きをスマートフォンに集約する動きとして同時に実施された。マイナアプリは行政分野に加え、銀行口座開設や電子商取引などの民間サービスで本人確認を行う際にも利用できる。
一方、パスポート分野ではiPhoneに登録したカードを利用できるようになり、子供や国外転出者に関する申請手続きも改善された。デジタル庁は、サービスごとに分かれていた機能を共通の仕組みに集め、オンラインで利用できる行政サービスをより扱いやすい形に整理している。