トランプ大統領との対面会談に向け調整進む
高市早苗首相は9月21日夜、米ニューヨークに向けて羽田空港を出発した。国連総会への参加が訪米の主要目的だが、滞在中にはトランプ米大統領との首脳会談も予定されている。首相は渡米前の記者対応で、会談の実施について最終段階の調整が続いていると説明した。
両首脳が直接会談すれば、2026年3月以来となる。日本と米国の首脳が対面で意見を交わす機会として、今回の訪米における重要な外交日程の一つとなる。
24日の米中首脳会談を前に日米が認識共有へ
米国では9月24日、ワシントンで米中両国の首脳会談が行われる予定となっている。それに先立つ日米首脳会談では、中国をめぐる情勢について双方の考えを確かめることが目的の一つとされる。中国の行動に対する懸念を踏まえ、日米間で認識を共有する狙いがある。
同時に、会談を通じて日本と米国の結束を確認することも焦点となる。高市首相は具体的な会談内容について詳しく説明しておらず、出発時点では開催に向けた調整が続いているとしている。
就任後初の国連演説で日本の立場を示す予定
今回の米国訪問では、首脳外交と並んで国連総会での一般討論演説も予定されている。高市首相にとって、首相就任後初めて国連総会で行う演説となる。現地時間22日に登壇する予定で、国際社会が直面する複数の問題について日本の考えを発信する。
首相は、法に基づく国際的な秩序を重視する姿勢を示すとともに、国連の仕組みを改革する必要性について訴える考えを示した。北朝鮮による拉致問題や気候変動への取り組みにも触れるとしている。
AIやエネルギーを含む国際的課題にも言及へ
演説では、安定的なエネルギー供給を実現するための基盤強化も論点となる。急速に利用が広がるAIへの対応についても取り上げ、日本として国際的な課題への対応に関与する姿勢を示す方針だ。外交や安全保障に加え、技術や社会基盤に関係するテーマも含まれる。
高市首相は、これらの分野で日本が積極的な役割を担う意思を国際社会へ伝えるとしている。国連総会の演説を通じ、日本がどのような問題を重視しているのかを示す場となる。
台風で出発遅れるも外交日程を経て24日帰国へ
政府専用機による出発は台風25号の影響を受け、当初の予定より約4時間後ろ倒しとなった。高市首相は21日夜に羽田空港を離れ、ニューヨークで国連総会や首脳会談に関する日程に臨む。米国での一連の予定を終えた後、24日に日本へ戻る予定だ。
今回の訪米では、国連で日本の外交方針を発信する一方、トランプ大統領との会談を通じて日米間の意思疎通を図る日程が組まれている。特に米中首脳会談を控える時期と重なる中、中国をめぐる認識を含め、日米間で意見を交わす機会となる。